2代目が会社を潰すBlog

#意識低い系社長が起業・経営・経済について発信するBlogです。

いい「ものづくり」ってなんだろう

こんにちは。

 

意識低い系社長です。

 

 

わたしは今

製造業に分類される業種で仕事をしている。

 

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そこには確かな経験や蓄積された技術がある。

 

 

しかし、

 

 

 

それはあくまで技術者や品質管理者といった

人の手によるところが大きい。

 

 

 

もし、不慮の事故でその人が

勤務できるような環境じゃなくなったら、

 

 

 

途端に現場は破綻する。指揮系統も失い、

社長ですら逃げ出してしまうような惨状になってしまうだろう。

 

 

 

そこで、いい「ものづくり」について考えた。

 

 

 

まず「ものづくり」の定義について、

目に見え、手に取り、人が使う生活用品、

 

 

あるいは装飾品や嗜好品でもいい、とにかく形あるものとする。

 

 

 

 

そこで、いい「ものづくり」の解釈について、

多くの人はこう答えるだろう。

 

 

 

 

「自分にとって使いやすく、かつ安価で、

周囲の人にオススメ、もしくは自慢できるようなもの」

 

 

 

そう、それが正解。

 

 

 

 

だが、製造する側はこう答えるだろう。

 

 

 

「コストパフォーマンスがよくて、

大量生産ができて、検査基準もゆるくて、納期が短いもの」

 

 

 

 

大量生産、大量消費の時代から製造の本質は

全く変わってないのが現状だ。

 

 

 

 

ではこれからの時代、

製造はどうやったらいい「ものづくり」が

できるようになるのか、わたしなりの見解を述べたい。

 

 

 

 

まず、大企業依存型の下請け構造をやめること。

 

 

 

 

大きな会社から発注が定期的に入ることは

収入を安定させ、全体的にローコストローリスクでの

生産が可能となる。

 

 

 

だが、ひとたび大きな会社が傾く、

もしくは、競合他社が出てくるなどといった場合、

過当競争が発生する。

 

 

 

つまり、値下げ合戦だ。

 

 

 

うちの方がA社より安く提供できます!ってやつだ。

 

 

 

これでは、いい「ものづくり」など到底できない。

 

 

 

いかに安く提供するか、だけに視野が狭まり、

品質の担保など誰も考えなくなるからだ。

 

 

 

正常かつ健全な市場で競争が生じるのは

至って当然の話だ。

 

 

 

だが、それは石油資源だったり、

農産物だったり、海産資源といった、

有限(とされている)資源の取引でのバランスから

生じる競争であって、過当競争とはなりえない。

 

(※最近石油がそうなりかけたけど・・・)

 

 

 

 

そして、次に消費者目線でものを作ること。

 

 

 

 

今まで製造業とは、コストパフォーマンス、

 

つまり投資した金額に対して返ってくる金額が大きくなるかどうか、

それだけでビジネスをしたつもりでいた。

 

 

 

 

「安く仕入れ高く売る」、

これが商売の原則なのはもちろん分かっている。

 

 

 

しかし、日本の製造業は技術者育成に対しての投資や

新しいビジネスモデルに対しての投資はしてこなかった。

 

 

 

 

なぜか。

 

 

 

 

画一化したモデルを並べてローリスク、ローコストで

製造し続けることが一番儲かるからだ。

 

 

 

 

大手の製造業はマーケティングという名の

「ローコストで製造ができる拠点」探しが本質であり、

 

 

 

 

決して消費者目線でものづくりをするための

マーケティングではない、ということをはっきりと申し上げる。

 

 

 

そこで中小企業の製造部門に申し上げたい。

 

 

 

ゼロからイチを作ってみませんか。消費者が本当に欲しいものを。

 

 

 

大企業に仕事を振られるのを待つのではなく、

自分で価値を生み出して直接消費者に届ける

 

 

 

 

。これが今現在下請け企業で仕事がなく、

困っている人たちに届けばいいのだが・・・。